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本書は、「これって私のことかも!?」と、自分のことような内容に、思うわずドキっとしてしまうことは一度や二度ではありませんでした。
 
 
 
どうせ転職するなら、今よりも条件が良くて働きやすい所が良い
 
転職をしたい方なら、誰もがそう感じているはず。
 
しかし、自分の利益や私利私欲だけが先行して、選択の基準や理想だけで転職活動を進めてしまうと、働くことの意味から少しずつズレが生じてしまうことも少なくありません。
 
さらに、転職エージェントのサイトに、就職率が何パーセント、就職者数は何万人、ブラック企業は紹介しないなどの文言が画面上に並んでいるのを見る度に、転職希望者の目指す目的が目先の将来になっていないのだろうか、と、思うこともないとは言い切れません。
 
もちろん、自分達のエージェントを活用してもらうために、気に止めてもらえるような実績を掲げることは、重要な役割を果たしていることだとは分かっているつもりです。
 
エージェント側の方々は、転職を希望されている方の様々な悩みを毎日のように相談を受けているとは思いますが、実際のところ、自分が希望とする会社へ転職をするために転職者に必要な心がけや視点など、エージェント側が転職者と関わってきて感じた率直な感想を知りたくてこの本を手に取りました。
 

 

この記事を読むとわかること

  • 面接で「人と接する仕事がしたい」と言うのは本音には聞こえないワケ。
  • 「人間関係がいい職場」で働きたなら、まずは仕事を覚えることが先決な理由。
  • 人員募集していなくても絶対働きたい企業には、直接コンタクトを取ってみるべき!
 

20代の転職成功者は何から始めたのか?の著者情報

本書の著書は、20代に特化した「20代の転職相談所」を運営する、ブラッシュアップ・ジャパン株式会社になります。
 
転職女子がオススメしている、転職エージェントの一つでもあり、他の記事にて詳しい詳細を掲載しておりますので、よかったらご覧ください。
 
 
20代の転職相談所は、東京、大阪、名古屋、横浜の4箇所に拠点を構え、延べ20万人が利用されており、転職・就職決定者はおよそ1万人に上る実績を抱えている、人気の高い転職エージェントでもあります。
 
特に、20代に限定していることで、まだ社会経験が少ない若者にとっては、頼れる上司のような存在として、仕事を含めて将来についての相談も多く寄せられているのではないかなと思っています。
 
そして、20代の転職相談所は転職市場を知り尽くしている転職のプロという立場で、内定までに面接対策の勉強から企業合同説明会など、様々なセミナーやイベントを積極的に利用者へ提供している転職のプロ集団なのです。

20代の転職成功者は何から始めたのか?のあらすじ

本書は、第1章から第4章で構成されています。
 
第1章は新卒時のおさらいについて、第2章は転職活動の心構え、第3章は転職を成功させるために、第4章は転職の進め方の展開になります。
 
興味深いなと思ったのが、第1章の新卒時の行動や思考パターンが描かれている点です。
 
例えば、意識の高いふりをして自分をアピールしていたり、知名度にこだわりすぎた会社選びだったりと、新卒時の苦い経験ともとれる内容をもとに転職活動に置き換えたら、次はこう考えてもいいのでは?と言うような、今後の転職活動で見直せそうな内容が満載です。
 
これは、利用者を20代に特化していることで、新卒者である20代の背景を詳しく把握出来るのだと思いました。
 
転職を考えている方にとっては、転職活動は、今よりももっと自分が納得できる生き方をするためのポジティブな活動です。
 
しかし、想いだけで行動してしまうと、最初の新卒時で行動してきたパターンと同じになりかねません。
 
失敗や脇の甘さを確認し、次に活かすための反省点を見出すには、まずは、新卒時に行ってきたような行動や思考と向き合うことが大事なことなんだと思います。
 
第2章から第4章までは、自分にとって有利となるような転職活動を行なっていくための情報が盛りだくさんで紹介されています。
 
ただし、巷でありふれているような面接の仕方や内定をもらうためのノウハウとは違って、採用担当者が感じている転職者の姿や、転職を希望とする人が発する言葉と行動のギャップなど、ドキッとしてしまいそうな思い当たる節がある内容に目が離せません。

20代の転職成功者は何から始めたのか?読書感想・書評

転職女子が印象に残っているのは3つあります。
 
第1章の、やみくもに「人と接する仕事がしたい」とアピールしていた
 
第3章の、「人間関係がいい職場」を希望とする方へ
 
第4章の、ターゲット企業は徹底的に追いかけろ!
 
以上、3つが印象的でした。
 
最初の、「人と接する仕事がしたい」とありますが、転職女子は昔、採用側で面接をする機会が数回ありました。
 
接客業だったこともあり、面接に来た方の多くは「人と接する仕事がしたい」と言われていましたが、本人の性格について伺ったら、人見知りをしてしまいます・・・と言う方も多かったのです。
 
もちろん、人見知りが悪いわけではありませんし、転職女子も人見知りをする傾向ではありますが、面接の場で、しかも「人と接する仕事がしたい」、けど、「人見知りなんです」と言うのは、なんとも辻褄が合わないような気がして採用を見送ったこともありました。
 
これは、「人間関係がいい職場」とも似ているような気がしており、職場は決して気の合う友人たちや、楽しいサークル仲間の集まりではありません。
 
会社の業績を上げて、一人一人が何らかの形で社会へと貢献していくための場です。
 
「人見知り」だから出来ません、と、個の性格を理解してもらおうとしている場合ではないのです。
 
もちろん、性格上合わない同僚も中にはいるかもしれませんが、そう言う場合は我慢せずに、上司へ相談すればいいのです。
 
お給料をもらっている身だからと言って、我慢して心身共に弱り、働けなくなるような状態になっても、ここは会社だから従わなくてならない、と言い聞かせることは決してしないで下さいね。
 
本書で「人間関係がいい職場」とは、
 
その場で働く人の性格や人柄もさることながら、自分自身の職場での立ち位置も影響しているのです。
引用:P117 第3章「人間関係がいい職場」を希望とする方へ
 
と、書かれています。
 
まずは、少しでも仕事を早く覚えたり、率先して仕事を学んでいく姿勢が「あの新人、すごく頑張っているな、どんな人なんだろう」と、職場の人たちに自分の人なりに興味を持ってもらうことで、次第に周囲からも認められ社内での役割を果たして来た結果、自分の存在を含めて「人間関係がいい職場」を作っていくのだと思います。
 
最初こそ、自分ができることは限られてはいますが、新人だからと言って「してもらうこと」を要求するのではなく「何か小さなことでも与えたい」と言う気持ちを忘れないでおきたいですね。
 
最後に、ターゲット企業は徹底的に追いかけろ!は、これも実際にアパレル時代に転職女子が経験したことになりますが、スタッフ募集をしていない時でも電話や直接店頭で、募集をしていないかと聞かれたことが何度もありました。
 
その時は、スタッフの募集はしていないと伝えしましたが、「応募をする際はご連絡しますね」と、連絡先を聞いていました。
 
絶対に働きたい企業があっても、タイミングよく募集をしていることの方が少ないかもしれませんが、「働きたい!」と直接言われて嫌な気はしませんので、企業によっては次回の募集時に声をかけてくれることもありかもしれません。
 
もちろん、スタッフ募集時には電話で募集案内の連絡をしましたよ。

まとめ

転職エージェントからは、20代の転職者たちはどう見えているのだろう。
 
この本を手にとって思った瞬間、そう思いました。
 
私も何度か転職活動をした経験はありますが、転職活動をしている最中は気持ち的に余裕がないこともあって、良かれと思って行動していたことや考え方が、何ともズレていることだとは活動中は考えもつかなかったのです。
 
その経験もあって、転職のノウハウだけではなく、雇う側から見た転職活動をしている人の行動や思考パターンを知っておくのは、非常に有利な情報だと感じたのです。
 
そして、私が転職女子のサイトで伝えたい「目先だけではなく、未来の自分のために転職」と言う思いが、本書でも同様に随時読み取れました
 
どうせ転職するなら、今よりも条件が良くて働きやすい所が良い。
 
誰もがそう感じていると思います。
 
しかし、自分の思いだけが前面に出てしまい、選択の基準や理想だけで転職活動を進めてしまうと、働くことの意味から少しずつズレが生じてしまうことも少なくありません。
 
本書は、「私のことかも!?」と、自分を振り返る時間に溢れています。
 
これから転職活動を始める方にとっても、転職を全く考えていない方にとっても、もちろん、30代以降の方でも、「社会の一員として働くこと」を改めて考えて見るきっかけになると思います。
 
 
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30代アラフォー女子です。20代半ばで転職を何度か試みましたが、ネットがあまり普及されていない時代でしたので、アルバイト誌や公共機関だけの情報が頼りでとても大変でした。転職をしたくてもどうやって始めたらいいのか悩んでいる方の力になれたら嬉しいと思い、サイト「転職女子」を2018年に立ち上げました。